五島列島の福江島にあるミニボートピア長崎五島。その開設3周年を記念した大村競艇の5日間シリーズMBP長崎五島開設3周年記念競走は本日最終日。
 MBPごとう開設記念には後藤道也も出場し、予選落ちに終わったものの4日目2Rと最終日5Rでチルト+1.5度大外捲りで2勝を挙げております。


 さて、今節不動の主役だったのは前走地若松アヤメカップで準完全Vを飾った中澤和志。予選3日間6戦全勝で、4日目の一般戦8Rも5号艇4カドから捲り差しで7戦全勝に。
 いよいよ完全Vまであと2勝という状態になって12R準優勝戦に臨みましたが、ピット離れで2号艇・2008年度海の王者白水勝也にやや先を越されたものの大きく遅れをとったわけでなく、中澤兄さん余裕の右転舵。
 しかし、白水が早々と艇を向けてインに入る構えを見せた事で中澤兄さん大ピンチ。インを取られそうになりましたが、ここは白水に艇をコツンとぶつけて内に割り込み、なんとか枠を死守(動画)。
 弾かれた形の白水はそのまま艇を流した2コース進入になり、枠なり3vs3の最終隊形から中澤が08トップスタートで1Mを先行し、3号艇鈴木裕隆の捲り差しを振りきり1着ゴール。
 ですが中澤は割り込みによる待機行動違反のため賞典除外になってしまい、全勝を続けながらも完全Vの夢は断たれてしまいました。尚、白水は1Mの差しがターンマーク坊やに接触して後方になりましたが2Mの差しで3番手争いに浮上。そして2周2Mと3周1Mの差しで3着に上がって繰り上がり優出。

 完全Vの夢断たれた中澤ですが、ひまひまデータさんによると集計を始めた1996年以降では初の「初日から最終日までいて優勝以外で節間全勝」という非常に珍しい記録の可能性が出てきました。ちなみに1999年2月の若松かっぱ杯争奪戦田頭実が10戦全勝でV逸という記録がありますが、田頭の場合は3日目からの追配だったことから対象外です。

 しかし4号艇で乗艇した最終日1走目の6R。123/465の進入から19スタートの1号艇山崎善庸(東京在住埼玉支部)に対し宮城在住埼玉支部の中澤は17トップスタートからカド捲り敢行も、アップフロントなイン逃げで粘り混む山崎に届かず2番手グループ。
 2M差して逆転狙う中澤でしたが、ここで5号艇松尾祭と接触して大きく流れてしまい一気に最後方。6着に終わり、若松から続いた連勝も14で止まってしまいました。

 これで節間全勝のV逸という珍記録も消えてしまいましたが、進入固定の9Rに2号艇で乗艇した中澤はオールダッシュの2コースから先差しを入れ、2番差しの5号艇西舘健に差されながらも2Mズバッと差し返して1着。残念無念のシリーズでしたが、最後は白星で締めくくりました。


 「初夏のような暑さの日も、ビュンビュンと風が強い日も、大いに盛り上げ勝ち抜いた6強が登場です。大村競艇5日間シリーズMBP長崎五島開設3周年記念競走の優勝戦第12Rの開始です。(動画

1:山口浩司 2:石田章央 3:鈴木裕隆 4:冨田秀幸 5:川上聡介 6:白水勝也

 ということで上記のメンバーで争われた優勝戦は6号艇繰り上がり優出ながらG1海の王者決定戦覇者の貫禄で白水が4コースまで動き、進入はインコースから1256/34。この並びから1号艇山口浩司(佐賀県)が11トップスタートの速攻で堂々逃げ切り、差して2着の白水を従え、2008年12月17日の地元唐津一般競走以来通算22回目にして大村2回目の優勝を飾りました。

 ちなみに今節4日目以降の実況を担当したのは唐津の石川香奈恵アナですが、新年度からからつ競艇携帯サイトからもリンクで行けるようになった携帯マクール内「エンタ亭カナエの先走りブログ」の昨年12月15日付けでは「山口浩司選手、いつもいつも、一走一走、一生懸命走っている姿が、とても印象的です」、翌12月16日付けでは優出1号艇獲得に「っしゃーやりましたね地元、山口浩司選手あと一走頑張れーー」と熱き思いを綴ってました。

 そしてJLC NEWS(90分)でOAされた表彰式インタビュアーはおそらく顔出し出演初登場な唐津実況2年目の山口紗和アナが担当して唐津のW山口共演と、最後は大村競艇場を唐津色に染め上げ大団円です。